こんにちは。
社会人で働いているけど、学びなおしやキャリアアップのため大学院に入学する方が増えているようです。
本日は大学院に入学するまで、入学した後の流れについてまとめました。
✅疑問
・社会人で大学院に行くメリットを知りたい
・やっていけるのか不安
・入学した後の生活スタイルを知りたい
このような疑問に答えていきます。
僕は医療職で働きながら大学院に通って4年目(博士後期課程)です。なぜ自分が大学院進学を決めたのか、通ってみてどうだったのか書きました。今大学院を検討している方は本記事の内容が参考になると思います。
結論から言うと、大学院に通うことで人生の安定につながったと思います。
具体的に言うと転職選択の範囲も広がりますし、社内で重宝される人材になりやすいと思います。ただ、目的意識をしっかり持つことは必要かもですね。
では始めていきますね。
社会人大学院に通った理由
僕は働きながら夜間開講制の大学院に通っています。
修士課程は卒業し、現在は博士後期課程に進学しています。
僕が大学院に通った理由ですが、
・現在の仕事(医療職)を「ただ続ける」ことへの不安
・同じ境遇の知人を作りたかった
・キャリアアップをしたかった
以上の感じです。
で、今の自分はどうかというと、
①データ解析系の転職に応募可能なくらいの統計スキルがついてきました
②同期や研究室で人のつながりも作ることが出来ました
③キャリアアップに関しては大学教員をめざしているのでまずは博士後期課程の修了が必要ですが、非常勤講師などちらほら応募を始めています。
このような感じです。
もし自分が大学院入学前に戻れたら?
もし自分が大学院入学前に戻れたらもう一度大学院に行くでしょうか?正直悩むと思います。
最近はプログラミングとかITスキルのブームですよね。もし大学院入学前に戻れたらプログラミング独学やスクールに通うかどうかで悩むと思います。
具体的には以下のような感じ。
大学院以外の選択肢
・プログラミングの勉強をしてデータサイエンティストを目指す
・Webアプリ作成やWebライティングなどのスキルを磨く
もちろん、大学院に通うことで身につくことは非常に多いですし、キャリアアップにつながるメリットもあります。
ただ、どうしても学費が結構かかるので、大学院に出願する以外に方法はないのかなと考えた方が良いと思います。
もし大学院に入学したなら身に着けたいスキル・経験3選
もし大学院に行くのであれば、しっかり努力してスキルを身に着ける必要があります。
結構な時間とお金をかけて入学するのでそれなりの成果が欲しいですよね。
以下のスキルと経験を達成すると周りと差別化することができます。
・英語論文を読めるようになる。
・統計学の知識を身に着ける。
・【重要】自分の書いた論文を学術誌に掲載する。
英語論文を読めるようにする
英語で情報を取ることができるようになると、情報収集のスキルが飛躍的に向上します。特に最先端の知識は全て英語で発表されるものと思っておいた方が良いです。
英語論文の読み方については、僕は「習うより慣れる」ことが重要だと思いますが、今は「deepL」などの便利な翻訳サイトもあります。
こちらの記事を参考にして下さい。
英語論文の読み方・探し方 【DeepL、Pubmedを活用しましょう】
統計学の知識を身に着ける
データ解析の知識は転職スキルにもなるので必ず身に着けましょう。データ解析専門の仕事もあるくらい、今の時代では求められているスキルです。
統計学の重要性やなぜ学んだ方が良いのか、については以下の本をサラッと読んでみるとよいです。
【重要】自分の書いた論文を学術誌に掲載する
最後に自分が書いた論文を学校への提出に終わらせず、学外の学術誌に提出しましょう。
正直、学術誌に出さなくても修士課程は卒業できると思います(博士課程は学術誌への掲載が条件のはずです)。
修士課程では学術誌に出さない方も多いですが、これは勿体ないです。
論文を学術誌に出していることは研究業界では実績になります。
転職を行う際も論理的思考や英語力(英語論文)の証明になると思います。
是非自分の論文を学術誌に提出しましょう。
大学教員を目指すには
結論、博士後期課程の修了が要件になっているところがほとんどです。
大学教員の求人情報が乗っているサイトを知っていますか?
「JREC-IN」というサイトです。
↑トップページです。
ためしに僕の専門領域の「リハビリテーション」を入れて求人要件を見てみます。
↑
(2)のところで「博士の学位を有し」と書いてありますよね。
多くの学校でこのような求人要件になっています。
教育や研究の方面では博士後期課程の修了が必須になってきます。
大学院に通ってみて、「研究なら続けられそうだな」と思った方は博士後期課程まで進学することも検討してみてもいいかもしれないです。
大学院の入学~修士卒業までのスケジュール【忙しいけど充実】
入試~入学まで
入試前には担当教員への面談と研究計画の話し合いが必要な場合が多いです。これは自分で連絡してアポを取らなくてはなりません。
ちなみに学費の面でおススメの大学院は過去の記事で紹介しています。
社会人で大学院へ通う【学費、準備、入学後】
・大学院入学の希望を伝える
・簡単に、なぜその研究室を希望したのか伝える
こんな感じのメールでいいと思います。
入試は僕の場合は英語と小論文でした。仕事後に関連分野の英文を翻訳したり、過去問を解いたりしました。
入学~修士取得まで
入学後は修士1年目で結構な授業単位を取得する必要があり、週に3回くらい仕事後に通学して授業を受けました。職場から近くもなかったのでこれはきつかったですね。(今はweb授業だと思います。)
でも仕事してると中々できない知識のインプットができるのは良かったです。
1年の後期くらいから修士論文の準備を始めます。倫理委員会に研究計画を通したり、実験やデータ収集を行っていきます。
2年目は授業が減り、週に1,2回の通学頻度でした。
2年目以降は自分での作業が増えていきます。
僕の場合は実験が立て込んでいる時期は夜22時まで学校にいたような日もありました。帰ったら23時過ぎで翌日も仕事とかだと萎えますよね。
データ収集が終わってきたら論文を仕上げていきます。
卒業までの間にしっかりとした論文を作り、発表まで行えれば無事に卒業となります。
論文の書き方についてはこちらを参考にして下さい。
【初心者・学生向け】論文・研究報告の書き方
研究や分析の背景(目的)の建て方【3ステップ】
だいたいこんな感じですね。
まとめ
いろいろと書いてきましたが、
大学院は辛いことも多いです
なので入学してみて自分が続けられそうかどうか確認してましょう。
「ちょっと無理だな」と思ったらなんとか修士課程だけは取ってそこで終わりにしても良いと思います。
中退しても失うものは何もないと思います。世の中には勉強やキャリアアップの方法は他にたくさんありますし。
本日は以上となります。
これからも有益な記事を書いていきます。
よろしくお願いします。