論文がアクセプトされるまでの流れ【テーマ選び、雑誌選び】

研究

 疑問

学位論文を書いているんだけど、せっかくだから雑誌に投稿したい。

でも、どういう手順で進めていけばいいんだろう?アクセプト(受理)された人の体験談を見て参考にしたい。

現在論文を書いていたり、これから論文を書いていこうと思う方で論文の投稿をするか、しないか、
って悩みの種になりますよね。
自分の実績を論文という形で残していきたい場合は、学術雑誌への掲載が必須になってくると思います。

 本記事の内容

✓論文投稿からアクセプト(受理)までの流れ

✓なぜアクセプトされたのかを分析します

これを書いている僕は医療職で働きながら大学院に通って5年目、これまで3本の論文を作成し、1本はアクセプト(受理)まで達することができています。(残りは査読中。。)

アクセプトされた論文も提出からアクセプトまでに11か月もかかり、多くの修正を経て掲載までこぎつけました。

その体験から感じたのは、以下の点です。

 ✓論文はテーマ選びが重要

✓テーマにあった投稿先の選択も同じくらい重要

今回は僕の行っているテーマ選択法、雑誌を選ぶうえで便利なツールを紹介していきたいと思います。

論文を投稿するまでの流れ

論文を投稿するのは下記の5ステップです。

 ・テーマを決める

・データ解析し、論文の形にする

・自分のテーマに合った論文選ぶ

・投稿する

・雑誌側からの返答や修正要請に応える

この中から

・テーマを決める段階と、
・自分のテーマに合った論文を選ぶこと

を深堀していきます。

論文テーマを決める際は、「新規性」と「それを検討する意義」を考える

論文は「テーマが命」かもしれません。

解析手法が素晴らしい論文でも、テーマがいまいちだとアクセプトされにくくなってしまいます。なので、いかに独創的なテーマを建てられるかが重要です。

テーマを考えるには以下の段階があります

 ・先行文献を調べまくる

・新規性のあるテーマを考える

・そのテーマは検討に値するか

先行文献を調べまくる

まず先行文献を調べまくります、ここから始まります。
日本語だけでも悪くはないですが、できれば英語論文にも範囲を拡げましょう。

情報の量や質は圧倒的に英語論文が高いです。

英語の苦手な方はDeepLなど翻訳サイトを使って読みましょう。
英語論文の探し方やDeepLの使用方法について紹介記事はこちら。

新規性のあるテーマを建てる

新規性は「新しさ」です。

先行文献を読んでいく中で、「まだ解決されていない課題」がたくさんあるはずです。
テーマはその解決されていない課題の中から選ぶようにしましょう。

既にわかっていることを改めて調べるような研究論文だと新規性は少し弱いです。

そのテーマは検討に値するか

簡単にいうと、「誰得」な研究論文を書かないようにしましょう。

新規性のあるテーマが建てられたなら、次に「そのテーマは検討に値するか」考えます。
たまに、新規性はあるけど調べても誰の得になるのかわからない研究もあります
(ほとんど見ないですが)

誰かの得になる(例えば業務効率化になるとか)研究論文の方がアクセプトされやすいです。

研究論文のテーマに合った投稿先の探し方

研究テーマが決まり、解析まで無事に済んだら論文化していくことになります。
ここで、重要なのが

・どの雑誌に投稿するか

だと思います。

テーマの合わない雑誌に投稿すると、リジェクト(掲載却下)される可能性も高まりますし、査読者が見つからないなどデメリットが大きいです。

先行文献の中から投稿先を選ぶ

先行文献を読んでいく中で、自身のテーマに近い論文を掲載している雑誌がありますよね。
そのような雑誌はあなたの研究に関心を持ってくれる可能性が高いでしょう。

journal finderというサービスを使う

これは英語論文を投稿したい方向けと思いますが、「journal finder」というサービスがあります。
自分の書いた論文のタイトルや要旨をコピペして入力しますとふさわしい雑誌をAIで選んでくれるんです。


↑例えばこれはElsevierのjournal finderです。要旨やキーワードを入力する欄があります。
elsevier journal finder

便利ですよね。。自分もヘビーユーズしています。

英語論文は例えばElsevierやWillyなどの企業がいくつもの雑誌を発行しています。
それぞれの会社ごとにjournal finder(またはjournal suggester)を持っていますので希望の企業があればそちらで使用する必要はあります。

投稿先が決まったら体裁を整えて投稿【英語の校正も忘れずに…】

さて、以上の流れで投稿先が決まりましたら、あとは体裁を整えていく段階です。

英語論文で提出する場合、校正のサービスは受けた方がいいです。英語の質で論文の質が下がってしまうのは勿体ないです。
僕はeditageというサービスを使っています。リンクも貼っておきますね。
editage 英語校正

本日は論文を投稿するときに重要な点をまとめてみました。
今後も有益な記事を書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。

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